1. 眼科医の専門医認定はキャリアアップにつながるのか

眼科医の専門医認定はキャリアアップにつながるのか

日本医療を支える制度『専門医制度』

日本には専門医制度と呼ばれるものがあります。
簡単に言ってしまえば、それぞれの分野で専門的な知識や技術を身につけた人が試験を経て認定される制度です。
どの程度の知識や技術を身につけたらいいのかや試験のレベルなどは、分野ごとの学会が定めることになっていました。

ですから、分野ごとにその難度は異なってきます。
過去形にしたのは、今この制度は過渡期にあり、それぞれの学会から第三者機構によって認定が行われるよう移行しているからです。
もちろんこれは、日本全体の医療レベルを上げるためのもの。
その成果は既に出ており、日本医療を支える一つの重要な制度と言ってもいいでしょう。

眼科の分野の専門医の制度はハードルが高い

眼科医にも当然、この専門医と呼ばれるものがあります。
これまでの傾向では、眼科に関してはそのほかの分野と比較しても厳しい認定基準になっていると言われています。
独立しやすく、開業しても収益が上げられやすいと言われている眼科の分野ですが、専門医の制度に関しては高いハードルが設けられているのです。

医師免許を取得し、すぐに試験が受けられるわけではありません。
必要な研修を受けなければならず、その研修を受ける場所も基幹研修施設と呼ばれる、あらかじめ基準をクリアした施設である必要があります。

そうした施設で診察や検査はもちろん、それぞれの症例や患者さんに適した治療を行い、また、必要な手術経験を経ながら少しずつスキルを高めていきます。
定められた研修期間と研修内容をクリアしたら受験資格が得られ、試験に合格すれば晴れて眼科専門医となることができるのです。

眼科の専門医に認定されるとキャリアアップにつながるのか

では、試験に無事に合格しこれに認定されればキャリアアップにつながるのでしょうか。
ここが、眼科医にとっては非常に重要なポイントとなるはず。

答えは、なんとも言えません。その資格をどう活かすのかは、医師次第だからです。
言い換えれば、この資格を取得し認定されたからといって、それだけで何かメリットが舞い込むことはないということ。
実際に、メリットを感じていない医師も多く、敢えて取得しない医師もいるほどです。

何を持ってキャリアアップと考えるのかにもよりますが、しかし、自信にはつながるでしょうし、転職の際、一切武器にならないかといえば、そんなこともありません。
最近は患者さんもインターネットで情報が十分に得られるようになっていますから、専門医に診てもらいたいと考え、自ら検索し、それを目当てに診療所を選択する人も実際に出てきています。
独立した際にもこの資格のおかげで患者さんを獲得しやすくなる可能性もないとは言えないでしょう。

取得しておいて損があるわけではありませんから、キャリアアップというよりもスキルアップを目的として取得を目指す価値はあるはずです。