医局に残るか、転職するか、独立開業するか

医師免許を取得し大学病院などでしばらく働くと、その後はそのまま医局に残り技術を磨いたり研究を続けるか、あるいは転職をし自分の目指す方向へと突き進むか、この二択を迫られることになります。
もう一つ、独立し開業するという選択肢も考えられるでしょう。
これは、医局でしばらく勤務したのちに独立する医師もいれば、転職を繰り返した末に自らのクリニックを持つ医師など、幾つかのパターンがあります。

眼科医は比較的独立しやすい分野のため、もしかしたら、医局から他院への転職を経ずに開業を目指す人も出てくるかもしれません。
実際にそのような道を辿った医師も多数います。
転職するのか、それとも独立し開業するのか、これを選ぶのはなかなか難しいのですが、何よりも慎重さだけは忘れないことです。
勢いで独立してしまうと、後悔することになるかもしれません。

転職をして後悔することはあまりないため、どちらかで迷っているのであれば、転職し他院でさらに経験を積むことをお勧めします。

経験を積み技術も知識も十分蓄えられてからの独立開業でも遅くはない

独立し、自らのクリニックを持つには資金が必要です。
数千万円単位でお金を用意しなければならず、その多くは借金で賄うことになるはず。
もし失敗すれば、その莫大な借金だけが残り、何のために医療の業界へ飛び込んだのかもわからなくなってしまうでしょう。

また、独立して十分な収益を上げるには人が集まる場所に開業する必要がありますが、そうした場所にはすでに他の眼科が進出しています。
眼科医のビジネスにおける所謂ブルーオーシャンの地域は、日本国内には殆どないのが現状です。

後からそうした地に飛び込んで、果たして勝ち抜いていけるでしょうか。
幾らかの患者さんは流れてくるかもしれませんが、よほどの特徴や魅力がなければ継続して患者さんを確保するのは難しいのです。

一概に眼科と言ってもクリニックごとに扱う病気や症状は異なります。
レーシックのみで収益を上げているところもありますし、高齢化社会を見込んで白内障に限って診療や治療を行っているクリニックも存在しています。
もし自らが目指す治療方針や内容に需要がなければ、思い描いていたようなキャリアや未来は待っていないでしょう。

最先端の治療を取り入れれば患者さんは集まるかもしれませんが、それだけ開業資金もさらに必要となるため、特に若い医師にとっては難しいと言わざるを得ません。

すでに何度も転職を繰り返していたり、あるいは40代50代となって技術も知識も十分蓄えられた状態なのであれば独立してもいいでしょうが、研修後すぐに医局を飛び出して独立し開業するのはあまりにも無謀です。

多くの施設で働くことで、自らが独立する時のヒントもつかめるはず。
迷っている段階で選ぶなら他院への転職、これがよりベターな選択となります。

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