医師不足の日本で眼科医の求人が減少したのはなぜか

今、眼科医を求める医療施設の求人は、一時期と比べると少なくなってきていると言われています。
それほど極端に減少したわけではないものの、確かに減る傾向にあることは確かでしょう。

実際に求人をチェックしてみても、他の診療科目と比較して少ないと感じる人が多いはずです。
医師不足と言われている日本ですが、眼科分野に限っては、そうではない現状があるようです。

原因①『診療報酬の改定』

数の変化が起こるということは、必ずそこには何かしらの理由があります。
眼科医を募集している医療施設が減ってきているのには幾つかの理由があると思われますが、その一つが、診療報酬の改定。この診療報酬は度々改定されていますが、眼科分野に限って見てみれば、非常に厳しい現状を突きつけられる形が続いています。

つまり、診療報酬の点数が以前よりも減っているのです。
点数が下がれば、それが医師の収入にもマイナスの形で反映されます。
特に診療所やクリニックを開業している経営者にとっては死活問題。

特に、コンタクトレンズ関連の点数が減らされたことによって、以前はこれのみで大半の収益を上げていたクリニックも、それができなくなってしまいました。
メガネがおしゃれなアイテムとなってきたことによって、コンタクトレンズの需要そのものが減ってきたことも関係しているでしょう。

また、レーシック手術も未だに盛んに行われてはいますが、以前ほどの盛り上がりは見せていません。
レーシック手術を受ける患者の減少、そして、レーシックを行うクリニックの急増により淘汰が行われてしまった状況もあります。
こうしたことから、各医療施設では新たに眼科医を雇う余裕がなくなり、求人数が減ってきてしまったと考えられます。

原因②『辞める人が少ない』

もう一つ、辞める人が少ないことも、医師を求める眼科クリニックなどが減ってきた理由として挙げることができるでしょう。
働き方だけを見れば、非常に楽であるのが眼科勤務の特徴。
手術があったとしてもスケジュール通りに行われ、クリニックが休みの日は、そこで働く医師も休みです。
残業もなければ当直もありません。

勤務環境的には非常に恵まれており、診察内容などにもよりますが、医師免許を持っていれば、眼科で行われる診察や治療などもさほど難しいものではないでしょう。
こうしたことから、転職したり他の診療科目へ転科する医師があまり増えないため、なかなか募集の数も増えてこないと考えられます。

今後どうなるかはわかりません。
眼科医の数も減っているという報告がありますし、高齢者が増えれば目の病気を患う人も増え、眼科の重要性が増すとも見られています。
もうしばらく我慢する必要があるかもしれませんが、その間にスキルを身につけ磨いておく、その意識を強く持てる人だけが生き残れるのかもしれません。

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